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2007.10.02 Tuesday ソケットリ フトの勘どころ

上顎の奥歯に、インプラント治療を行う際に、ほとんどのケースで上顎洞(副 鼻腔)の存在が問題となる。特に日本人(モンゴロイド)では、顕著に問題とな る。理由は、日本人の解剖学的形態の特長ともいえるが、上顎洞底が低い位置に存在することが多い。それに引き換え欧米人のアゴの骨は実にインプラント治療 を行うのに都合が良く、うらやましい限りであるが、手術する対象は日本人が殆どであるので、指をくわえているだけでは何の解決にもならない。

上顎洞底が下方に位置する場合、上顎洞方向に骨を増生する方法が、サイナスリフトであるが、顎の側方からアプローチするウインドウテクニックと違い、垂直 方向からアプローチする、ソケットリフトは体への侵襲も少なく、簡便で確実な方法として、90年代半ばにDr.Summersによって提唱された。以来、 10年を経た現在、研究ならびに臨床データが発表され、客観的に良好な術式と判断できるようになった。

ソケットリフトは比較的簡単である。インプラントを挿入する穴を開ける時、上顎洞までわずかに骨を残す。その 穴に、骨移植材を詰め、移植材を介して、わずかに残した骨を上顎洞方向に押し上げる。この際に気をつけなくてはいけないのが上顎洞粘膜(と骨膜)を破らな いようにすることだ。

以前、ソケットリフトの講習会を行ったが、そこで受講された皆さんの殆どは、器具によって上顎洞粘膜を挙上すると考えていた。ソケットリフトの際に用いる 器具をオステオトームというが、直接オステオトームで上顎洞粘膜を挙上するわけではない。穴に詰められた移植材を介して、わずかに残した骨を若木骨折さ せ、その先にある骨膜と上顎洞粘膜に、骨移植材を介して圧力を加える。移植材は血液と混ざり半流動性であるため、形成された埋入窩にオステオトームが差し 込まれ圧力がかかると、全方向に均一な圧力が負荷される。物理学でいう、パスカルの原理が働く。慎重に丁寧に圧力をかけると、上顎洞底の骨面から骨膜なら びに上顎洞粘膜がはがれて行き、その空間に骨移植材が詰め込まれていく。このため、ソケットリフトが成功すると、インプラントを中心に、きれいなドーム状 の骨が増生されことになる。

先に、ソケットリフトは、簡便に確実と述べたが、あくまでも従来からのウインドウテクニックと比べてである。術式から想像できるように、繊細な職人芸であ ることは間違えない。特にオステオトームを槌打し、若木骨折させる瞬間の感覚はまさに目をつぶって指先に神経を集中させた方が良いくらい繊細な作業であ る。講習会や人に聞かれて、感覚的なものを教えるのは難しく、説明はするが最終的に慣れて体感してもらうしかないと思う。慣れてくると、丁度、地震のP波 を感じ取り、次に来るS波を予想することができるように、若木骨折する1打前に、「次の1打で抜けるな・・・」とわかるようになる。その根拠は、槌打する 際の音と感触だが、単純にそれだけでもないような気がする。然るに、器具は職人の命とも言えるので、オステオトームも自分で考案した。

このソケットリフトが出来るようになると、症例の幅がグッと広がる。インプラント治療を諦めて頂いていた方々にも、施術できるようになることは非常に有益 なオプション外科手術だと思う。


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