30代女性。上顎前歯部の審美障害を訴え来院。
約1か月
上顎前歯部の色(Fig.1-1)に透明感がなく、また突出感(Fig.1-2)があるという訴えであった。装着されていた陶材焼付鋳造冠をはずし、支台を金属コアからファイバーコアに変更。突出感を押さえるため、歯軸をコアにより変更し、オールセラミックスクラウンを装着した(Fig.2-1)。また、両中切歯のみの変更では前歯部の形態のバランスが悪化すると考えられ、また両側切歯にう蝕も存在したことから、コンポジットレジンによる若干の形態補正を行っている。結果、上顎前歯部全体のバランスもよくなっており、色調・形態ともに満足のいく結果が得られた。
オールセラミックスクラウンはメタルクラウンと比較して、材料の厚みを確保するために歯を削る量が増えます。