本症例は20代の女性で、抜歯後のインプラント治療を希望し紹介を受けた。
約8カ月
抜歯後の顎堤の吸収が大きく(Fig. 1)、インプラント埋入後約5mmの露出を認める(Fig. 2)。ドリリング時に採取される自家骨をインプラント露出部に移植しゴアテックス膜をかけGBRを行う(Fig. 3)。約6ヵ月の待機期間を経て2次手術と膜除去手術を行ったところ、十分な骨増生を認めた(Fig. 4)。十分な骨幅が確認でき(Fig. 5)、機能的かつ審美的な上部構造体を装着することが出来た(Fig. 6)。
術後7年においても、同様の状態が維持されているのがわかる。
通常のインプラント治療と比べ、本術式は骨の増生を行うため、手術後のダウンタイム(痛みや腫脹が起こる期間)は長くなり2週間程度です。