50代前半男性
約8カ月
本症例は50才代前半の男性で、全顎的歯周治療を希望して来院。歯周治療の後、最終補綴処置が1996年に終了した(Fig.1-2)が、患歯(右上臼歯部:第2小臼歯と第1大臼歯)か予後不良のため2001年に抜去となった。ブリッジによる歯冠補綴も考えられたが、その前方部は7歯からなるメタルボンドブリッジになっているため、欠損部はインプラントによる補綴とした。二次手術の際には審美性を考慮して、ワイドタイプのヒーリンクアバットメントを用い(Fig.3)、上部構造物がより自然な形態になるように配慮した。上部構造物は、舌側からのロッキングスクリューによる装着ができるように配慮されている(Fig.4-6)。
上顎臼歯部のインプラント治療は上顎洞へ障害を及ぼした場合、一時的あるいは継続的な慢性炎症を生じる可能性があります。手術後鼻出血が起こる可能性もあり、術後のダウンタイム(痛みや腫脹が起こる期間)は約1週間です。