クライアントは30代の女性で前歯部の審美改善を希望して紹介を受けた。
約4か月
前医にてプロビジョナル(仮歯)を装着したが、歯肉辺縁の不ぞろいにより著しい審美障害を呈している(Fig.1)。装着されていたプロビジョナルを修正したところ、歯頸線の不調和が明らかとなったため(Fig.2)、歯肉整形を行うこととした(Fig.3)。約1ヶ月の治癒期間を待ち(Fig.4)、最終補綴へと移行した(Fig.5)。 支台はファイバーポストを用い、クラウンはオールセラミックスとした。写真(Fig.6)はオールセラミックスクラウン装着後1年の経過であるが、歯肉の後戻りは認められず良好な状態を保っている。
オールセラミックスクラウンはメタルクラウンと比較して、材料の厚みを確保するために歯を削る量が増えます。歯肉の整形切除後、後戻りやリセッション(退縮)を起こす場合があります。