本症例は10代後半の女性で、上顎左側小臼歯部の腫脹と疼痛を訴え来院。
約6ヵ月
精査した結果、侵襲性歯周炎と診断し、通常の歯周治療と同時に、薬物療法を行った。全顎的に中等度から重度の歯周炎が認められたが、右下第二小臼歯のみの抜去に留める事ができた。写真下段は、抜去された第二小臼歯である。多量の歯石が認められるのが分かる。本症例も家族性を認めた。
歯周病の治療は進行を止める治療であり、完全に元の状態に戻す治療ではありません。歯周病治療の成功させるには患者自身の口腔衛生管理は非常に重要です。また生活習慣の改善が必要となる場合があります。歯周病の原因は除去できないため、再発のリスクが常にあります。