本症例は40才前半の男性で、前歯部の齲蝕の治療を希望して来院。
約12か月
全顎的に多発性の齲蝕を認め、また歯周疾患も認めたため、齲蝕のみの処置では不十分と言うことを説明し、歯周治療を主とした治療を行った。精査の結果、上顎中側切歯は保存不可能なため抜歯。全顎的な歯周外科手術により残存歯は良好に保つことができた。縁下カリエスのため歯冠長延長術(クラウンレングスニング)を行っている。
歯周病の治療は進行を止める治療であり、完全に元の状態に戻す治療ではありません。歯周病治療の成功させるには患者自身の口腔衛生管理は非常に重要です。また生活習慣の改善が必要となる場合があります。歯周病の原因は除去できないため、再発のリスクが常にあります。