本症例は20歳代の男性で、下顎臼歯部のインプラント治療を希望して紹介を受けた。
約5カ月
欠損部は3ヵ月ほど前に齲蝕により抜歯されており(Fig.1)、骨幅は狭くなっていた(Fig.2)が、CT検査の結果、骨幅は7mm程度あることから、通常のインプラント治療が計画された。術後、頬舌的に十分な歯肉の量も確保され(Fig.3)、審美的な上部構造体が装着された(Fig.4)。本症例のように、抜歯の原因が齲蝕である場合、歯槽骨の吸収が少なく、また、患者の年齢も若いことからインプラントには最適な症例と思われるが、このような恵まれた(施術しやすい)ケースは稀である。
下顎のインプラントは下歯槽神経に障害を及ぼした場合、数か月の知覚異常が生じる場合があります。手術後のダウンタイム(痛みや腫脹が起こる期間)は約1週間です。