本症例は60歳代の男性で、咬合崩壊の改善を希望し紹介を受けた。
約4年
全顎的にう蝕傾向が強くカリエスリスクの高い症例であり、義歯も臼歯部のバーティカルストップが不確実であるため、咬合高径の低下を認めた。欠損部位ならびに予後不良歯の抜歯後の補綴は、インプラント治療を希望されたため、全顎的な咬合挙上を含めた咬合の再構築を行う治療計画を立案。インプラント治療により確実なバーティカルストップを獲得し、咬合挙上した対合関係は維持されている。治療前は軟食系の食べ物しか食べられなかったが、現在では通常食となり、健康増進とQOLの向上を図ることができた。
上顎臼歯部のインプラント治療は上顎洞へ障害を及ぼした場合,一時的あるいは継続的な慢性炎症を生じる可能性があります。手術後鼻出血が起こる可能性もあり、術後のダウンタイム(痛みや腫脹が起こる期間)は約1週間です。
下顎のインプラントは下歯槽神経に障害を及ぼした場合、数か月の知覚異常が生じる場合があります。手術後のダウンタイム(痛みや腫脹が起こる期間)は約1週間です。