ここでは矯正治療を行った症例について紹介しています。
フルマウスエックス線写真(14枚法)と歯周組織精密検査の結果、全顎的に中等度から重度の歯周炎が認められ、左上第二大臼歯(27)は保存不可能(抜歯)であった。また、右上臼歯部(17-14)および右下臼歯部(46-44)にはエムドゲインを応用した再生療法を行い、その他についても全顎的歯周外科手術を行った。
また、著しい歯列不正が口腔清掃状況に悪影響を及ぼしているため、全顎的な歯列矯正を行った。
術後写真は、術後3年の状態であるが歯周組織の状態は安定している。
矯正治療に際し、矯正期間の短縮を図るためにコルチコトミーを依頼され施術。上顎6前歯の歯槽骨を切除。その後、左上の中切歯だけが移動せず、骨性癒着をしていることが判明し、左上中切歯を除く歯の移動が完了したのちに、2回目のコルチコトミーを行い、左上中切歯は外科的に移動させた。矯正治療の保定と左上中切歯の固定ののちに、前歯部の修復治療を行った。術後3年の経過ではあるが、矯正後の後戻りもなく、また、修復治療部分も安定している。
臼歯関係はclassⅠで上下顎の顎間関係は良好であるが、歯冠と歯列弓の大きさに差異が大きく重度の叢生咬合となっている。治療は抜歯はせずマルチブラケットにて歯列弓の拡大を行うことにより歯の整列を行なった。
臼歯関係がFull classⅡで上顎前歯の唇側傾斜と側貌の前突感の改善のため、上顎左右側第一小臼歯を抜歯してマルチブラケットにて咬合関係の改善を行なった。動的治療期間は16ヶ月。上顎前歯の唇側傾斜が改善され良好な咬合関係が得られている。
骨格性下顎前突で本来なら外科矯正のケースであるが本人の強い希望により矯正治療のみで咬合改善を行う。 まずは前歯部の被蓋関係改善の為に、Carriere MotionとⅢ級エラスティックを使用し下顎の後退を行う。その後マルチブラケットにて永久歯咬合関係の改善を行った。
上下顎左右側切歯の抜歯症例。歯冠幅径調整のためI.P.R.(歯間の削合)を行う。アライナーは1日20時間以上使用し10~14日ごとに交換。最初の治療計画38枚使用した後、リファインメントを行い21枚を追加。合計59枚使用。
空隙歯列改善の為、アライナー矯正(インビザライン)を開始。アライナーは14日ごとに交換。リファインメント1回 合計32枚使用。