ここでは、実際に行われた症例をご紹介しています。詳細をご覧になる方は各症例をクリックして下さい。
矯正治療に際し、矯正期間の短縮を図るためにコルチコトミーを依頼され施術。上顎6前歯の歯槽骨を切除。その後、左上の中切歯だけが移動せず、骨性癒着をしていることが判明し、左上中切歯を除く歯の移動が完了したのちに、2回目のコルチコトミーを行い、左上中切歯は外科的に移動させた。矯正治療の保定と左上中切歯の固定ののちに、前歯部の修復治療を行った。術後3年の経過ではあるが、矯正後の後戻りもなく、また、修復治療部分も安定している。
臼歯関係はclassⅠで上下顎の顎間関係は良好であるが、歯冠と歯列弓の大きさに差異が大きく重度の叢生咬合となっている。治療は抜歯はせずマルチブラケットにて歯列弓の拡大を行うことにより歯の整列を行なった。
臼歯関係がFull classⅡで上顎前歯の唇側傾斜と側貌の前突感の改善のため、上顎左右側第一小臼歯を抜歯してマルチブラケットにて咬合関係の改善を行なった。動的治療期間は16ヶ月。上顎前歯の唇側傾斜が改善され良好な咬合関係が得られている。
骨格性下顎前突で本来なら外科矯正のケースであるが本人の強い希望により矯正治療のみで咬合改善を行う。 まずは前歯部の被蓋関係改善の為に、Carriere MotionとⅢ級エラスティックを使用し下顎の後退を行う。その後マルチブラケットにて永久歯咬合関係の改善を行った。
上下顎左右側切歯の抜歯症例。歯冠幅径調整のためI.P.R.(歯間の削合)を行う。アライナーは1日20時間以上使用し10~14日ごとに交換。最初の治療計画38枚使用した後、リファインメントを行い21枚を追加。合計59枚使用。
空隙歯列改善の為、アライナー矯正(インビザライン)を開始。アライナーは14日ごとに交換。リファインメント1回 合計32枚使用。
「左上犬歯の歯根が露出してしまい気になる」とのことで歯科矯正専門医より紹介。犬歯付近の歯根露出は特に若い女性にしばしば認められる審美障害である。女性の犬歯付近の歯肉と歯槽骨は、男性に比べ薄く、また口腔衛生状態を過度に気にしやすく歯根露出は出現しやすい。 根面被覆の方法は様々だが、通常の歯肉移植術では審美的に問題が残ることが多くまた、経時的な後戻りが多いとされるため、本症例では非吸収性の遮断膜(ゴアテックスTRメンブレン)を設置して、より理想的な根面被覆を確立した。術後15年の状態でも、ほぼ100%の根面被覆がされており、歯肉の形態や色も良好で、後戻りの徴候も見られない。
矯正治療後の歯根露出により矯正専門医より紹介。患歯は著しい歯根露出を呈しており、また、歯頸ラインの不一致からブラッシング不良による歯肉炎もみられた。ブラッシング指導により患歯のプラークコントロールが徹底され炎症が除去されたのちに施術された。根面被覆の方法は様々だが、審美的な配慮から結合組織移植(Fig.2)を、また、より理想的な両生を期待しエムドゲイン(Fig.1)を用いた。術後確実な術野の縫合を行う(Fig.3)ことがより良い治癒を得るポイントでもある。 結果、ほぼ100%の根面被覆を得ることができ、また、歯間乳頭ラインも下がることはなかった。
話したり、笑った時に歯茎が見えすぎてしまうことにコンプレックスを感じているとのこと。13-23歯頸線(写真赤線)を基準に、上顎6前歯の辺縁歯肉を切除。術後10か月で若干の後戻りは見られるものの、生理学的に正常な歯肉ラインを保てている。
笑ったときに歯茎が見えすぎるとの審美障害を訴え来院(術前写真)。コンサルティングの結果、上顎4前歯の歯肉整形ならびに切除術を行うこととなった。右上の2番(側切歯)は舌側転位しているため、術後二ヵ月後に再度歯肉切除を行った。術後半年の状態で後戻り傾向もなく良好な治癒となっている(術後写真)。
歯肉整形(ガミースマイルの改善)を希望し来院(ビフォー写真)。コンサルティングの結果、両中切歯と左側切歯部の歯肉切除を行うこととなった。クライアントは矯正治療の既往がある。矯正治療の結果、歯肉の過形成や残存が起こることがあるが、歯肉単独の問題であることが多く、本症例も、歯肉切除のみ施術した。本症例のようなケースでも術後、殆ど痛みもなく、創面の治癒も良好である。写真は術後2週であるが、ほぼ完全に治癒している(アフター写真)。
前歯の歯茎が見えすぎる(ガミースマイル)ということで来院。クライアントは方々の歯科医院を受診したが、統一した見解は得られなかったと言う。一見(Fig.1)ガミースマイルは軽微な感じを受けるがクライアントの顔の形は卵形で顔貌と上顎前歯の歯冠形態の不調和が存在した。ガミースマイルの改善というよりは、歯冠形態の改善、正確には歯肉スキャロップ形態の改善が必要と考え、クライアントに歯肉切除デザインを説明し了解を得た。精査の結果、上顎4前歯の歯肉スキャロップ形態を改善すると、顔貌との調和が取れることが判明したため施術(Fig.2)。本症例のようなケースでは術後、殆ど痛みもなく、1か月後には創面も完全に治癒している(Fig.3)。